逆行日記<第2話>
小学校低学年の頃〜未知の生きもの好き〜
遊び相手がいない時、私は近くに点在していた草むらや薮、小川などを散策して過ごしました。
しゃがみ込んで、対象物に眼を凝らしている姿は、宛ら野生児のようだったと思います。
採集した草花、虫や蜥蜴。なんてステキな感触、色形!
小鳥の雛や子ネコなど、あたたかくてふわふわした動物を抱けた時にはもうくらくら。その都度、家族に内緒で世話することを思案するのでした。
家では図鑑を見ながら、この辺に生息していない生き物達に想いをはせ、ヘンテコな絵を描く土壌が固められました。
アニメ世代の私は当時、デビルマンや仮面ライダーの敵役、『妖獣』や『改造人間』が大好きでした。
カッコいいと感じるだけではもの足りず、自分もあんなふうに雄々しく美しく、芸が欲しいと思ったものです。(笑)
小遣いで初めて買った『大学ノート』にカマキリ女やタコ男など、奇妙な合体生物(一応知的生命体)を鉛筆で殴り描きしました。
迫力を出すために背景にイナズマをはしらせ、いきりたつ体に血を描き入れてみたりもしました。
ある日、普段は放任主義で滅多に干渉しない母親が、私を呼びつけると『自由帳』をウチワのように扇ぎながら
『ノート(小遣い)の無駄遣いをするんじゃない!』
とすごい剣幕で怒るではありませんか。
ショックで豪泣きした私は、その日から見開きで絵を描くことをやめました。(笑)
今思えば、私の理想の怪人たちが、母にはよほど気味悪かったのでしょう・・・
そんな私が現在、西洋趣味のビスクドールをつくっているのは、どうしてかというと・・・ 答えはシンプル??
多分、あの頃はまだ少女マンガを読んでいなかったのですねー。
『怪人』はその後間もなく『おひめさま』に変身を遂げました。
めでたし めでたし。
〜デビルマン賛〜
アニメもいいけれど、永井豪原作の漫画(講談社刊)は当時近所の少年達の間ではランクが上とされていました。
私はデビルマンで漫画の読み方、描き方を学習したような・・・
毎週土曜の午後、近所の男の子達が集まり、自作の漫画を持ち寄よって同人誌にまとめていました。
その内容の大半は悪魔が主役のヒロイック・ファンタジーでした。
ちなみに集合場所は、お向かいの敬虔なクリスチャンのお宅で、
(心が寛かったんですね〜!)
製本はお話とお祈りの後の楽しみでした。
私は物語が書ける程、利発な子ではなかったし、何コマも同じ人物を描く根気も無かったので、年賀用の十二支スタンプを押してページを稼ぎました。
それはそれで画期的な方法を編み出したと満足していましたが、ズルをしたということで、過小評価され?なかなか表紙絵を描かせてもらえませんでした(笑)
悪魔を流行らせたのは、ちびすけの私だったのに〜
年長者がコウダンシャのデビルマンが至上のものだと言うので、単行本の発売日に兄に連れられて第1巻を購入。
繰り返し読み、洗脳されました(笑)
悪魔達が人間はおろか、植物までも!と合体を繰り返し、自ら不死身の身体をつくりあげるシーンが何よりお気に入りでした。
奇々壮絶! 喜々キキキ。(この際だから悪魔的に笑)
デビルマンと化した青年は一転してカッコよくなります。
上がり眉、三白眼にシャドーやアイラインを入れれば凛々しく、妖しくなるというようなビジュアル的なワザをこの章で学びました。牙はセクシーになり得るとか・・・
これらはしっかり人形のメイクに活かされています??
以上。ストーリーについて、肝心要なところは言葉巧みなマニアにおまかせして省きます。
三児の魂何とやら、今でも一般的にグロテスクとされる生物を目にしても、さほど抵抗はありません。
むしろオアシスを気取って水槽に捕らえ入れながら、上手く飼育できずに死なせてしまった生き物達を憶い、その姿に哀愁を感じます。
神話に登場するような半人半獣は、変わることないテーマのひとつ。
いつか人形彫刻にしようと思っています。
この時代、この環境に育ったことに只々感謝しています!
・・・神に?それとも悪魔に?
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