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虫の知らせ

2006/10/31

今の仕事場を出て行かねばならなくなった。
このマンションを建て替えるらしい。

先日人形展の鑑賞とコスチュームの打ち合わせの為に1日外出し、夜10時頃に自宅の方に帰宅した。普段両親とは全く逆の時間帯で生活している私は、久しぶりに母と一時を過ごし、指しで以下のような話をした。

私< 今のマンションって敷地面積の割に建物が小さいんだよね。お隣との間隔に余裕があるからあまり気を使わなくていいし、お家賃の割には恵まれた環境だと思っているの。最近だったら土地面積ぎりぎりで高層マンションが建つんじゃない? いつまでここに居られるんだろうか・・・

母< 築15年くらいならまだ後20~30年は居られるでしょう。
あなたが人形退めるまでは大丈夫よ。

そして翌日の午前中、まだ自宅にいた私に1本の電話が入った。
耳に覚えのない管理会社を名乗り、マンションの件でお話がありますと・・・つまりは、建て替えです。退居せよと・・・
午後出勤して一方的な話を伺えば、昨日大家さんと二人で入居者各世帯に挨拶回り、平たく言えば「宣告」にいらしたらしい。
それって私が母と雑談をしていた同日の出来事。冗談じゃない?!

で、目下途方に暮れているところ。
自由業。200ボルトの電源が要る中年女。両親隠居の核家族、非常(非情)に苦しい立場に置かれている。
そんなに自分を卑下しなくても...と慰めの言葉を頂いたが、あなた方は一匹で渡り歩く風当たりについて分っていませんことよ!と口をついて出そうになる。

ここ数回前の雑記帳を回想すると空しくてたまらなくなる。
「巣作りのために大掃除に1か月半を費やしましたー」
「部屋の間取りに”わざわざ合わせて”大きなキャビネットを2つも購入しましたー」
「おみくじで大吉を引きましたー」だのに、アレーーー?! 

これから私はどうなる?否、どうするのだろう? いつになったら人形制作に集中できるわけ? 
転居の物件を見るのも恐ろしい。今以上の時間とお金の出費は痛い。

ああ現実逃避したいわ。





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