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音楽もクラシック

2006/07/17

「のだめカンタービレ」面白いですね。
今5巻まで借りているけど、その後が待ちきれずについつい断片を読み返しては一人で盛り上がっている。

実は私、学部時代に2年間程オーケストラ部員だったことがある。
夢の弦楽器。されど弦楽器! 予想はしていたけど、ド素人がお気楽に続けられる程甘いものではなかった。先輩方は経験者と言っても小学時代に数年間教室に通ってましたくらいのキャリア。部費の不足でトレーナーもいない。所詮は美大のサークル活動。結構楽しかったけど、人に聞かせるレベルではないのに後輩を迎え、定期演奏会をしなければならない苦痛に絶えきれず、逃げるように退部してしまった。ほろ苦い青春の数ページ~* 

美大生も音大生も男のタイプはあまり変わらないけど、女のコ違うよね~。美大のコは独特ねー。とフリー指揮者様は言っておられた。
一体何が? クラシック好きの女子は美大のなかではかなり穏やかな人種の集まりじゃなかったですか?? 
 後に世間の荒波に合流した時、あの時の言葉に納得できた。長いものにはおじぎをしながら巻かれよう。美大の女・・・

「のだめカンタービレ」、キャラがたっていて愉快です。
沈着冷静な王子タイプを柱に不思議ちゃん達がガシガシ組まれる様子は、なかなかリアルだ。
皆自分の常識で、または確信犯的に人の輪を形成している。特別な存在に憧れ、オレ様至上主義たちの群れが必死で同調を求めている。
音楽でもスポーツでも各パートの達人同士でチームを組み、セッションするほど魅惑的なものは無いだろう。
私が集団陶酔できたのはもう遥か昔のこと。「のだめ~」のおかげで目下「懐かしのマイ クラシック」ブームが起きている。

ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番はクラシック・ラブな自分を自覚して間もない頃に偶然ラジオから録音し、やがてCDの時代が来るまで、テープがうねうねになっても聴いていた。
 気に入った曲は譜が見たい。ピアノ2台用の楽譜は洋書で高価だったし、ショパンのワルツもまともに弾けないくせに、ラフマニノフをかじるなんて馬鹿げている。LPを買いに寄った国立楽器で恐る恐る楽譜を引っ張り出しては溜め息をついていたっけ。
念願の入部を果たした(あやしい)オケの同期の人から”彼の先生が使った”お古のラフマ、ピア・コン2の楽譜を頂戴した時、速く家に帰りたいという衝動を押さえながらボーイングの練習をするフリをしていた事を憶えている。
当然ピアノはとてもじゃないけど難し過ぎた。鍵盤は1オクターブが限界の私は初っ端で挫折した。
飛び散った全音符をPPで弾くですかー! むきゃー。。。
夢は見ているだけの方が幸福せって、このことね。

(昔の)私のクラシック好きは実はレコード&CDに限られたもの。
オーケストラのコンサートは滅多に聴く機会がないのに、体調が万全でない限りは途中でうとうとしていた。
因ににオーケストラを見て、聴いて私的に楽しめるのは近代音楽かな。ムソルグスキーとかレスピーギとか。古い映画のスペクタクル シーンが目に浮かんで来そうな音楽。ワーグナー同様、弦楽器はまるでカナ切り声。故に奏者はげんなりする曲かもしれないが、その激しさに目も耳も釘づけになる。
「ローマの祭り」は是非生で聴きたい! 民族楽器を奏でたり、リズムに変化があって遊園地のマシーン風に楽しめる。でも誘う相手がいない。・・・あの頃の皆は今どうしているだろう。















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