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お買い物

2004/07/08

教室の後、帰路につく皆と一緒にJRに乗り、ひとりジョージで降りた。
吉祥寺は人形の材料調達に欠かせない街だ。
せっかくだから用事の後、近場でぶらぶら目の保養をする。ときには若者のファッションを目で追って、それじゃ私もとブティックに足を踏み入れ、薄物、、ヒラヒラ、花柄の小綺麗な服を溜息混じりに見つめるが、やっぱり引け目を感じてご免する。せめてインテリアで夢を満たそうとムキになって雑貨店の梯子をするのが常だ。私に美人の要素があったら、当然自身に磨きをかけて刹那を大事に生きるだろうなー。結局私という人間は、人形のコスチューム素材を物色したり、展示のディスプレイに使えそうな、一見造りの良い紛い物を探したり、コジャレた実用品を見つけて憂さ晴らし?をしている。いや、楽しんでいるんです。
しばらく前から本気で購入を考えていた雑貨の数々。出向けば大抵仕事用の必需品だけで手荷物は一杯となり、いつも見送っていた。今日こそ趣味の雑貨類をまとめ買いしようと意気込んで行ったのに、”ついさっき売れました”と言われた時のショックときたら!ああ白磁のティーポット。教室で使うのに丁度よさげだったの。がっかり。


気を取り直してパルコのLIBROで画集を2冊買った。(どちらも新刊ではない)
いい加減、人形の写真をしっかり撮りたいなと、自力でやるしかないかなと。触発本を期待して地下に潜ってみた。
結局関係のない本を買ってしまったが、よくある事です。

まずレオナール藤田の画文集「猫の本」に胸が高鳴る。
ウチの猫そっくり♪おんなの子が可愛い♪ 
→思わず自分も絵を描きたくなる。

TASCHENの「HOMO ART」に惹き付けられる。紀元前のモニュメントから、ダヴィンチ、三島、古今東西の春画まで。男性同士が面白い。
→往年の夢、少年人形の参考までに。

唐突だが同性愛については無知に等しいけど、心理的な興味はある。が、知り合いはいてもプライベートなことは殆ど聞かない。書店で専門誌を見かけた事は無いし、足穂の美学も拾い読みで閉じた。それで充分だったのか? 少女漫画は出現度数が高く、いつの間にか受け流しのベースができてしまった。その事が腑に落ちない。だけど「風と木の詩」は大好きだった。自分でも不思議でならないが、今こうして人形をつくっているのは竹宮恵子のマンガの影響だと言い切れるくらいに私は熱烈なファンだった。だから少年人形に対しては、現実の男の子とは別の次元で、私の中に納まっている少女期のファンタジーの象徴として、これからの創作の重要なテーマとなっている。
男性が主人公で愛読した少女漫画に限っては、伸たまき(獣木野生)の「パーム」、ちょっと前では、よしながふみの「西洋骨董洋菓子店」が私的ベスト3で、いずれも切れ味抜群でほろろとくる根性モノだ。(パンチの効いた漫画を薦めてくれる友人達に感謝)しかし小野さん!! TVドラマ化にあたり、痩身猫背の猿アタマじゃなかったのが何とも残念でした。あ、話がそれてしまった。
まあまあ、ミーハー心は元気のもとですって。
                           因




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