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イギリス短期旅行~戦利品編~

2006/06/19

イギリス、 バース&ロンドン12日間の旅から戻って参りました。
計画から帰国、そして今日に至るまでドタバタの日々。
旅行中ノートパソコンの液晶が一部分破損し、スーツケースのダイヤルロック近辺が陥没。それ程甘い旅ではなかったのだと今にして思います。これから保険の手続きです。あー面倒!
まだ暫く旅の余韻に浸りたいのに・・・

美しい風景、植え込みが綺麗な住宅街、歴史的な建造物や遺物。
偉人、天才、職人の仕事。そして課外授業中の可愛い子供達。はしゃいでは不意に真顔になる、その天使のように清らかな表情に眼福眼福。
小鳥がさえずる中世の街、薔薇を這わせたビクトリアンの街角を燕尾服(制服)姿の少年たちが闊歩していました。本物です。培養に適した時空。路ひとつで俗世間と隔絶されたパブリックスクールは少女的なファンタジーを肯定していました。思わず心の奥底で有りがとうを言いましたよ。

さて、いきなりですが戦利品をご覧ください。
ショッピングは人差し指が武器。これ、あれ、ベストプライス? 
毎度言葉と戦いました。結局ぐうの音しか出ませんでした。で、いざとなったら同行の小畑さんが頼りでした。彼女の英語力に何度助けられたことか。感謝状だけでは済まされないわね。

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バースはひと昔前はアンティークで溢れていたのですって?
ロンドンよりは掘り出し物に出合える事を期待して、市のたつ日に合わせて行ったのに拍子抜け。
それでも出合えた自慢できる買物はビクトリアンのドール・チェアです。シートは張り替えてありますが、雰囲気はよいです。丈が約60センチ、幅と奥行きが約33センチ。これを日本に運び入れるのはひと苦労でした。ロンドンでミカン箱サイズの段ボールを2つ拾い、ガムテープ(なんと1巻700円近い)を購入して繋ぎ合わせ、着ない服をクッション材にして無理矢理イスを押し込め、ポストオフィスまで運びましたが・・・
なんですと?!送料は20000円以上! 同行の西村さんがこれに同情し、協力を申し出てくれたので甘える事にしました。帰国の際、重量オーバー分の荷物を分けて持ってもらい、イスは空港で取り扱い注意のシールをベタ張りしてもらって無事に持ち帰る事が出来ました。スーツケースは壊れたのにね・・・

シュガー・トングはハサミの先が鳥の足!デザインのユニークさに惹かれて購入に踏み切りました。ホールマークと呼ばれる刻印が幾つかあり、調べるとスターリングシルバー(純銀製)で50グラムもありました。実用にはちょっと仰々しいのですが、教室の皆に甘い紅茶を付き合ってもらい、1点豪華主義を満喫するつもり。

バースはbath(風呂)の語源となった地です。
観光名所は何といってもローマ帝国の時代に建設された「ローマンバス」です。日本語ガイド機もあって楽しめるはずでしたが、課外授業に来ていた小学生達に目を奪われて容量が一杯になりました。子供は顔が丸い分、鼻や口元が迫り上がって見え、意外にも彫りが深く見えるのですね! これからの造形のヒントが得られました。今までと違った顔ができるかしら?

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ローマンバスのミュージアムショップに、とぼけた表情のライオンがいました。ブランドの刻印等何もありませんが、妙に気に入ってしまい、連れて帰る事に。しかしサイズの割りには重かった。帰国の日、一時西村さんの手荷物の中に避難させました。彼女にも感謝状を。

ロンドンの有名な蚤の市、ポートベローでは運良くビクトリアンのドレスを安価で入手する事が出来ました。おばあさんが代理で店番をしていたらしいのですが、「今さらクラシックなドレスもないだろう・・・」と暫く自分で問答している間に店は閉まっていたのでした。せっかくのチャンスを逃して悔やんでいると、隣の店のご主人が、サオを片手に棚の上に昇り、壁の隙間からおばあさんの店のドレスを吊り上げて取ってくれました。お隣のよしみで代わりに代金を預かっていただき購入する事が出来ました。ひと頃探し求めていた典型的なビクトリアン・バイオレット。薄地のシルク・シャンタンです。糸目が細かく精巧なので当然ミシンかと思っていたら、裏を見て手縫いである事が判明。ずっと大切にされていたんでしょう。私もこころして使わなければ。

という訳で、教室の皆へのお土産は、3時の紅茶がいつもより新鮮であるくらいです。 イギリスのコインを整理するために唯一空港で買う事ができた品はチョコレートのM&M。これにはブーイングもしかたないね。それだって日本ではコーヒー豆が1袋買える金額でしたよ。アンティークとミュージアム以外は本当に物価が高い国でした。









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