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ほんとに怖かったマンガの話

2005/12/07

今発売されている恐怖体験マンガ雑誌「ほんとにあった怖い話」の表紙に仰向けに寝っころがっている人形は私がつくりました。 
だから!と、ここでも宣伝しておこう。

献本いただいたマンガを一通り読んで、タチが悪いのは亡霊より生霊なのか?なんて感想を持ちつつ、巻頭カラーの特集をパラパラと捲っていたところ、おや懐かしい! 学童の時代に私が最も怖かったマンガのひとつが紹介されていた。オムニバス形式で映画化されていたらしい。
いやはや、ずっとタイトルがわからなくて話をふれなかった、とっても気味の悪~い人形が登場する恐怖マンガ。それは梅図かずおの『ねがい』だった!!(但し写真でチラと見た限り、映画の中の人形はマスコットですか?と問いたくなった。残念~是非私につくらせて欲しかった?!)

孤独な少年が木片や手持ちの材料で人形をつくる。それは天才的と言える程、顔もたたずまいも比類無く無気味なのだ。だって人形の歯は、木片に釘をブスブス打ち抜いてつくってあって、スタイナーの鮫歯より痛そうよ! 細かいストーリーは忘れたけれど、ラストまで怖い演出がてんこ盛りだったような。さすがは梅図さん♪

梅図さんは私にとってスペシャルな存在だった。
ひとつ、小遣いで初めて買った単行本が「紅グモ」。(近所で怖いマンガが流行っていたのでノリで買った)
ひとつ、学生時代に何度か同じ車輛に乗り合わせ、一度はとなりに乗り込んで来られて緊張する。(小心者で眼を横にやれなかった)
ひとつ、今年初秋に訪ねたある別荘地の一画に、赤白ボーダー外壁の「まことちゃんハウス」がひっそりとあったので、夜中、肝試しに向かおうと挑戦したが、道中コワ過ぎて棄権した。

これが偶然といえるだろうか?! 何となくめでたいと思われる。


その他、小学生の時に読んだ忘れられない恐怖マンガといえば、ムロタニ ツネ象の「人形地獄」と「地獄くん」だ。中でも『虫地獄』が大のお気に入りだった。仮面ライダー(但し怪人の方)など、変身(キワ)ものが好きだったから。また『パビリオン地獄』のラストは圧巻だ。大阪万博はこのマンガで知ったので、私にとって岡本太郎の太陽の塔はなおさら歪んだイメージになっている。

もうひとつ、うなされるほど残像が残った恐怖マンガがある。
タイトルは『幼虫』と記憶している。昆虫マニアの青年がどの様な経緯だったか、自分でも訳がわからず口から糸を吐き出し、マユに包まれてしまう。やがて羽化したその姿は、恐怖と哀れを誘うおぞましい怪物で、なおも変体を繰り返しながら、暗がりに身を潜めて生きなければならないのだった・・・
セリフは少なく、ストーリーも絵も救いようのない程暗かった。見てはいけないものを目にした感じ。友だちのお兄さんの部屋で読んでもらった頗るこわ~いマンガ・・・

今読んでもやっぱり怖いとうれしいな。



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