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ブレインマン

2005/11/11

先日のNHKスペシャル『サイボーグ技術が人類を変える』に続いて
1月9日、 NHK教育TVで放送した『ブレインマン』が面白かった!
私は昔からこのテの話が大好きである。時々自分がぎりぎりな感じがするせいかもしれない。

計算や音楽、美術の1分野にだけ突出した能力を発揮する人たち。
サヴァンと呼ばれ、その殆どが社会に適応する事が困難な自閉症者であるという。
カレンダー計算など何故瞬時に答えがすらすらと出てくるのか。暗算や記憶のしくみとは? 
語る術を持たない人々の超人ぶりに、いったいこの人たちの脳内はどうなっているのだ?
障害と引き換えに、何処に何なバイパスが通ったのか? 興味と謎は深まるばかりだ。

青年ダメット氏は現在数学の教師。彼は奇跡の人だった。
数字の1つ1つを光や音、色かたち、大きさ、質感等のイメージで捉え、それがなんと10000種。計算の答えは”映像が頭の中にあらわれる”のだそうだ。
問題を解くというよりイメージのピントが合うのを待っているようだ。
因にかけ算の場合は左右に数字(イメージ)が浮び、その中央に答えの像が見えて来るらしい。楽しそうでいいナ...とうらやましくなった。実際は現実の風景の中にも常に数字を意識してしまうらしく決してラクばかりではないみたい。
青年は円周率の数字の配列が実に美しいという。ある科学者が悪戯でその膨大な配列の中の幾つかを別の数字に差し替えた。青年は不安と動揺を隠せず、完璧に調和のとれた世界が崩された事に不満を漏らした。
彼は語学力も天才的で、言語学者も頭を悩ますと言うアイスランド語を1週間学び、現地のTVでキャスターと正確な文法でウイットの利いた会話を成立させた。
「レインマン」のモデルにもなった伝説のサヴァンと面会し「君はもっと凄くなると励まされた」と言って目をキラキラと輝かせていたのが印象的だった。
そう! 真の天才になっていただきたい。私のような文字数字嫌いな人間にも面白いと思えるような大発明、大発見を期待しています!
彼という、自分を語れるサヴァン?の存在で、脳科学の研究にまたひとつ扉が開かれたらしい。楽しみだ。私は今でも自分の存在、こうして生きているのがたまらなく不思議だから。

番組の最後で締めくくられた言葉。
人は誰でも測り知れない能力を潜在させている。それを引き出す可能性が全ての人にある。というような優しいセリフ。
そこで大きく頷いた。電極を操作すれば私だって・・・あ~頭がビリビリするぅ。


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