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パヴァーヌ

2010/04/24

人形展目前とあって当サイトを見てくださる方がいつもより増えている?!
カウンターが廻ってくれるとやはり嬉しいです。(←いい加減正しい数字に直して貰わないとなぁ...)
後少々手を入れれば栞紐の完成です。例えばモミアゲ付けるとか(^_^;)細々と作業が残っています。

実は一昨日の夜、ある方から漫画家の佐藤史生さんが長い闘病の末に先日ご逝去された事を聞き、ショックで言葉に詰まってしまいました。
佐藤史生さんは寡作ではありましたが”24年組の作家”のなかでも一際ストイックで理知的な漫画を書かれていました。あまりに気高いので雑誌では大抵最後に、一呼吸置いた後にじっくり読んでその余韻を楽しんだものです。
近年ペンは置かれていたようですか、ドサクサで一度だけご挨拶する機会に恵まれました。
 イメージとして残る漫画のひとつが「亡き王女のためのパヴァーヌ」です。
佐藤さんが描くモノトーンの世界にモーリス・ラヴェルの孔雀舞(=パヴァーヌ)がしっとりと色を添えていく、10代半ばの多感な時期だったので私はそんな空想をしていました。
ご冥福を祈りながら、是非もう一度読み返したいと思います。

話が前後しますが「寓話の栞紐」にキモノを着せるのはこれで4体目となりました。
出品する人形は我が子(非売)の和装姿とフォルムが近いのですが、その初代栞紐のコスチュームは洋服、和服どちらも孔雀色、青x緑の色彩が似合うので、この子と向き合う時は私の中に自然と「亡き王女のためのパヴァーヌ」の音楽がありました。(概してフランス近代音楽ラブなので)そして今回も潜在しているかな・・・こじつけみたいで不快に感じられたら申し訳ありません。つい感傷的にスパイラルしてしまいました。

着物が予定より早く仕上がり、満開を過ぎた頃
ソメイヨシノと写真を撮る事ができました。

この時はまだペール グレー・アイの子でした。



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