imago


[1つ前の日記] [過去の日記一覧]



キルンエレメントの交換

2004/10/14

5年目を迎えた焼成窯の温度がなかなか上がらない。もう寿命が来ていた。
回数無駄なく使用していたつもりだったが、案外速く限界が来たように思う。値は張るし、面倒そうでずっと延ばし延ばしにしていたエレメントの交換作業を一昨日とうとう行なった。

1日かけての慣れない作業は、いくら力自慢?の自分でもキツかった・・・ふう。
まず下準備に、窯の内部に納めるべく、ごっついコイル状のエレメントワイヤーの先端を、専用カッターで手のひらの皮がむける程ぎゅうぎゅうと握り締め、何本も切断する。つぎに窯内部の耐熱ブロックを破壊せぬよう慎重に古いコイルを抜き取る。ワイヤーはとうに劣化していて、強く引っ張るとボロッとちぎれる。よく今まで事故がなかったものだと青ざめた。で、ひとまず深呼吸。作業はこれからが本番だった。 
真新しくガッシリと撓るコイル・ワイヤーを替わりに内部の溝に埋め込んでビス止めし、それから耐熱コードの配線がごっちゃにならぬよう、番号札を付けて置いた端子を接続し換えなければならない。
窯の高さは80センチ近くある。中腰で穴にもぐる作業が何時間も続き、しんど~!と伸びをした時、体がきしんで気を失うかと思った。(苦笑)
気を取り直して、崩れたブロックに再度補修材を塗り、内部を掃除して完了! 独り拍手を送った。私的にパソコンよりは性に合うのだろうが、如何せん中年オンナには過酷過ぎる仕事だった。でもサ、筋肉痛はなかったですよ~と強がりたい。そのくせ、やっぱり助手さん欲しいーと弱音も吐きたい。

昨日、無事に試運転を済ませた。そして本日、ビスクファイヤー「本焼き」の最中だ。教室皆の作品を一手に預かる責任上、後は神様に成功をお祈りするばかりだ。頼りなくてご免!

~と締めくくったところで本焼きが完了した。
最近9時間半以上かかっていた焼成が、8時間15分で終了!
新品の時とほぼ同じだ♪ 冷ませて窯出しが待ち遠しい。



[1つ前の日記] [過去の日記一覧]


戻る