ヘッドの焼成を済ませました。
「キュッポン」の義眼はあれこれ付けたり取ったり、なかなか決まらずごそごそと半日が過ぎ、特に期待もなく先日教室用に入手したペーパーウエイトをはめてみたら、これが2ヘッドともにジャストフィットしました。その子にあった眼が入ると表情がぐっと締まります。たとえ脱力系の顔でもね^^。ひとつ山を越えた感じで深呼吸です。
今更ですが、同じ規格の眼でもペーパーウエイトは全てに個性がありました。
カラー、瞳の凸、光彩の出方、瞳孔のサイズがそれぞれ微妙に違うので、決して同じ顔にはなりません。因に「キュッポン」の眼は今回装着したグリーンアイと同じ規格が3ペアありましたが、他の2ペアは可も不可もなしでした。義眼の在庫を抱えるのは大変ですが、報われる事もありますね。
4ヘッド、どれもナチュラル メイクです。それぞれ義眼の色が違います。
中央の子たちを出品する事にしました。ふたりの相性もよいです。
余談のようにも思いますが、私が2006年「ロココ」を制作するにあたり
イメージの1つであったのが、フラゴナールの『ブランコ』でした。
私はこの絵が昔からとても好きなのです。
西洋の古典絵画は手先足先を不自然なほど小さくふっくら描きますよね。
私の人形はもともと西洋風のフォルムを意識しているのですが、「ロココ」
や「キュッポン」はさらにお人形っぽく手足を小さくまとめています。
さすがにむき出しの眼は勇気がなくて人形に反映させてません。
制作過程でこっそりと楽しんでます。