一昨日の夕方、中2階の窓から坪庭を横切る黒い影が見えた。
咄嗟に「ニャオ」と声をかけたら黒猫は立ち止まって私を見上げた。
うわぁなに？！珍しいブルーアイの黒猫だ！

青い目の猫はシャム系かアルビノの白猫が殆どだと思う。最も洋猫と和猫の交雑は激しいので、一見いかにも日本の三毛猫がブルーアイというのはたまに在るらしい。
そして子猫は皆生後2ヶ月くらいまでは灰青色の目をしているそうだから青い目の黒猫は一過性で存在する。
でも私が見たクロすけは、サイズも体系も大人猫だった。はず。遺伝学的にどうなんだろう？

目の色は正確には真っ青ではなくてシルバーに近い淡く澄んだブルー。
ジョージ（うちの猫）の目と同じ。でも彼よりボリュームがあって瞳の大きな美猫だったなぁ。
あんた、確かにブルーアイだよね！？と遠慮のない見方をしたからか、新顔の黒猫は数秒のお見合いの後立ち去ってしまった。

今日の夜明け前、布団の中のジョージがこの時間には珍しく私の顔をしつこく舐める（これが痛い！）ので首を振り切って目を覚ました。まだ暗い。そして雨の音に混じって猫の哀しげな鳴き声がした。発情期の声ではないので気になった。普段は鈍感なジョージも身を起こし、間隔を置いて鳴き続ける猫の声に聞き耳を立てていた。
うとうとしながら、新顔のブルーアイの黒猫が目に浮かんだ。
延々と鳴く声は移動するでもなく、切迫した感じもない。長雨で立ち往生しているのか？　
事故か？　様子を見に行くべきか？　私はジョージのために衛生上ノラ猫には手を触れないことにしているが、何より細ぶる雨の夜更けは、昨年春の通り魔体験が思い出されて不安なのだった。
結局無視を決め込んで眠ったが、おかげで朝寝坊！　一応起床後雨戸を開ける際に周辺をチェックしたけれど変わりなかった。
雨はまだ残っているがなま暖かい春のような空気。そして今（お昼前）にやっと空が明るくなり、鳥のさえずりが聞こえて来た。

ここは外猫が多い住宅街。黒猫と無事に再会できるよう祈っている。

おまけはジョージ。　現在黒優勢です。
　　　　　　　　　 小柄です　3.8kgでほぼ定着