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ウェッジウッドでお茶を

2009/01/14

年明け早々、英国の有名な食器メーカー ウェッジウッドが中国製品等に押されて経営破綻したというニュースに衝撃を受けた。無理もない。日本の瀬戸物だって危機にさらされている。百均でも厳選すれば品のよい白磁が買える時代だから。

私が新人社会人の頃、興味はあってもなかなか買えなかったブランド食器。
勤め先は浅草で、仕事帰りに卸売店や駅近のインポート店などで目の保養をしては
”もう少し安ければ”自分用に1つ欲しいと思ってはいた。
大手スーパーでも一時期はジノリやウェッジウッド等の代表銘柄を扱っていた。
それでも手が届かなかった。

そして今現在、教室のお茶の時間に使用しているカップがジノリのフィオッコとカメリア。
皆でお茶をする=堂々と食器を購入できる。もし割れても同じ器を買い足せるのがブランド食器の利点。でも意外と丈夫なので経済的だと思う。新入社員のおつとめでお茶だしをしていた頃は(日本の大手食器メーカーのカップ)何客も割ったな~*
そんな事をつらつら思い出していたら、昔、いつかは欲しいと思っていたウェッジウッドのカップが”今”欲しくなってしまった。
少女趣味だからやめておこうと思いながらも気になる『ワイルドストロベリー』や、色柄はとても趣味に合うんだけど金彩が入ってない割には高価な『フロレンティーン ターコイズ』。あの頃はメジャーなティー&コーヒー兼用型のカップ「リー」ではなく、円筒型のコーヒーカップに惹かれていた。

年月を経て人形を仕事にして4年目を過ぎた頃、確かマルメゾン3体組作を制作の最中、ハードなスケジュールにホッと一息したいなと衝動買いしたのがウェッジウッド製『マデリーン』の「リー」カップだった。↓ 
 
ジョージアンスタイルの花飾りにギリシャ婦人。渋いゴールドのトリムがお気に入り
製造コストが合わず廃盤だとか

ウェッジウッドの良さは実用性にあると思う。少々肉厚の乳白色で繊細過ぎず気軽に手に取れる。使い始めて半年もしたら、ちょっと良い器でコーヒーを飲む贅沢な感覚は愛着に変わった。今は金彩が薄くなり茶渋も落としきれなくなった。時々目に留めれば使っている。

話はもどる。 
やっぱり『ワイルドストロベリー』をペアで、できれば菓子皿も欲しい。絶対欲しい!
少しずつセットで集められそうな現実的な夢の食器。
と思うと居ても立ってもいられずネットでまずカップ&ソーサーを2客入手した。合わせて一緒に使えれば楽しいのでマデリーンと同型の「リー」タイプを選んだ。あらためて素敵だと思ったけど、カップの底を観察したらB級かと疑いたくなる窯傷があった。でもまあいいや。。。で、やっぱりお皿も欲しい!

 
ワイルドストロベリー    フロレンティーン 
おなじみの超人気柄     ルネッサンスの文様

後はフロレンティーン・・・1客でいいから。そうしたら一応満足すると思う。
あ、でもジノリのグランデューカも諦めきれない・・・結局欲張り~。

ビスクドールを仕事にしていなかったらブランド磁器メーカーのカップを使う事は無かったかも知れない。因にカップで棚を飾る趣味はなく、あくまで普段使いのこだわり。 
マイセンやヘレンド、ロイヤルコペン(高価ブランドは貰い物ばかり...)
見比べると磁肌に各メーカーそれぞれの趣がある。

硬そうで形も絵付けも繊細なアフタヌーンティセットでお茶をしたらどんな気分だろう。
場所を選ぶね。御殿でないと。私には縁遠い世界だなぁ。






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