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阿蘇観光日記-其の1-

2004/09/14
 
九州熊本の阿蘇山へ、友人Mに会いに行った。
もと人形仲間で、その他も何かと趣味が合い、ブランクの時を支えてくれた。そんな彼女が帰郷して、5~6年ぶりの再会となった。今、Mには旦那さまと8か月の女の赤ちゃんがいる。過剰ロマンチストで行動派だった彼女に、天の邪鬼な私は大概冷めた一言を返していたけれど、彼女だったら無謀な夢も叶ってしまうような、笑顔と気迫で自然に周りを浄化する善魂のエネルギーに満ちた、たぐい稀な人だと私は思っている。
 5日間、乳児の世話をやきながら、阿蘇の風景や古木の梁や建具が見事な田舎家などを案内してもらったが、どこも期待以上に素晴らしいので、デジカメの電池と枚数の調整に気をつかわねばならなかった。
 阿蘇は世界有数の(世界一ともいわれる)カルデラだ。
山の上の広大な草原地帯は実は手つかずの自然ではなく、野焼きされた牧草地であった。どちらであれ美しい独特の景観だ。外輪山、特に「やまなみハイウエイ」の幻想的な風景は忘れられない。

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初日熊本空港に到着して、まず百余年前の茅葺き屋根の大きな民家を移築したという阿蘇の郷土料理家、高森「田楽の里」で山と川の幸に舌鼓を打った。なかでも地鶏の食感と柑橘系の味噌の味は新鮮だった。食後ははなれの和洋折衷の喫茶処で、店おすすめの黒蜜にユズのソースを掛けたかき氷を注文した。風味豊かでさっぱりとした甘さが絶妙!こんもりと盛られた器から氷が溢れてテーブルはビッショリだ。もったいない。

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その後寄った白川水源のちょっと手前にネイチャー ストーンの専門店があった。Mおすすめの店だ。

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出入り口は露天市場風に、碁石玉くらいの天然石が色鮮やかに積まれていた。その奥に鍵がかかったガラス扉があった。”改装中”の札がドアノブに掛かっている。魅惑的なお宝がところ狭しと並んでいるのが覗ける。Mは愛想良く店のスタッフと挨拶を交わし、当然のようにコレクションルームが見たいと願い出た。

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奥の部屋はスゴイの一言。何故ここにこんなものが二言め。
極彩色の大小形も様々な天然石がいくつかの部屋に分けられ、きらびやかに陳列されている。ペンダントやブレスレット等に加工されたアクセサリーのショーケースに女ごころが揺れたりして。美術工芸品を飾るような展示室にはまだ明かりがなかったが、ヒーリング用の宝石鉱石というコンセプトでは確かに日本一の規模に間違いないようで一見の価値あり!おすすめのスポットだ。

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館内の奥まで進むと、ガラステーブルの上に無色透明の水晶のブロックが可愛らしくディスプレイされていた。その中で丈15センチ弱の「レーダーワンド」と呼ばれる先が尖ったスティック状の石から目が離せなくなってしまった。常々綺麗と思ってはいても、このテのものに嵌る気はなかったのだが。昨今、人形教室でヒーリングの話題が登って結構身直に感じていた事もあり、これを機会にちょっとかじってみようかという気になってしまった。幸いオーナーのご好意で意外な程安く購入する事が出来た。その他プチ水晶をいくつかお土産に。極めつけは「ルチル」と呼ばれる針水晶。ビスクの肌のように僅かに暖色がかった透明な石の中に、タンポポの種毛が噴射したみたいに針線が詰まっている。私はこの石が小さいながら愛らしさと力強さを合わせ持ち、生命の息吹を内包しているように思えてならない。仕事のお守りとして、まず信じてみよう。
                        
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場所/熊本県阿蘇郡白水村白川水源内*画像掲載の許可は得ています*                   
                          つづく



 

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