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ジブリ発見

2008/04/15

杉花粉アレルギーがようやくおさまりつつある。まだマスクははずせないが、薬を飲まないで外出できる。これでやっと春を迎えた感じ。

今日はとなり街の動物病院を目当てに、自転車でふら~と散策に出かけた。ネットの情報から、その病院では犬猫の里親募集があり、表に掲示板があるとかで、万一の出会いもあろうかと僅かに期待を寄せていた。でもアクセス メモを忘れたので適当に駅前から住宅街に入ったところ、ナチュラル・ガーデン風の小さな花屋があったので嬉しくなって足を止めた。暫く路地にはみ出した鉢花を見ていたが、目下探している花の苗はなかったので、またゆっくりペダルに足をかけると、視界に何やらイイ感じの建物が映ったので繁々と眺めた。なんとスタジオ・ジブリだった。

ジブリ・アニメのイメージにぴったりの、レトロとモダンを融合させたお洒落で落ち着いた外観。芽吹いたツタの葉がよく似合っている。この町に在ると聞き知ってはいたが、その時は忘れていた。
私は場を離れ難くなり、また隣の花屋に戻ると、奥までぐるりとまわりながら苗を品定めした。店内のベンチでお茶をしていた若者ペア?の会話で「スタジオのむこうに監督の住まいがあり、時々宮崎さんが歩いているの見かける」と聞いた時、よし!邸宅を見よう!となった。
駅から徒歩数分、懐かしい昭和の面影が点在する穴場的閑静な住宅街。さてその「むこう」とは? 
近くの緑地を当たれば見つかるという確信はあった。で、辺りを見回すと家々の屋根の「むこう」に美しい木立が見えた。地図を読むのは得意ではないが、何故かこんな時の勘は働く。
路地を横切った瞬間にそれとわかる、山荘のように素敵な家を発見。風にそよぐ樹木。玄関先に無造作に止めてあるクラシック・カーを確認して軽快にゴール。私は秘密基地を見つけた少年のように嬉々とした。子供だったら猫のパトロール宛ら塀の上を歩けたものを!(時代が違うね)人形を庭先に放り込むことは出来ないだろうか?(悪い冗談です)

去年、私が国分寺から転居を余儀なくされた時、現スタジオと天秤にかけた物件が実はこの町だった。それがジブリと監督邸のさらに数ブロック「むこう」の家だったとは。わくわくの帰り道コースだったのに、惜しかった。
もしも「東***」に引っ越していたら、犬を飼うか、ジョギングが趣味になっていたに違いない。
でも1ファンとして、大人としてこの結界に立ち止まってはいけないのだ。
そんな気がする。

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