夢と現実
2008/03/11
今日の雑記も人形に関係ない話。
最近ストーリー性のある夢をよく見ている。ような気がする。
というのは実際は殆ど憶えていないから。でも夢見独特の余韻が残っている。
花粉アレルギーのこの時期はアラームを掛けなければ普段より大抵1~2時間は長く寝てしまう。きっとそのぶん多く夢を見ているのだろう。
私は幸いにも魘されるほど怖い夢というのを殆ど見ない。
というか、感覚が麻痺しているのだろう。夢の中は痛みもない(当たり前か)。不意を衝かれてもいたって冷静だが、常に心細さはある。
そういえば幼い頃は目が覚めても現実の視界の中にぐるぐる回る”歯車のような”残像が残り、ぐずったことが何度かあったけど、あれは一体何だったのだろう?
夢を見て、いつも同じように感じるのが独特のスケール感。家でも道でも現実の2倍は広く、圧迫感がない。 人々がざわめく駅の構内、ショッピングセンター。オープンカフェ。人けのない道は上り坂やカーブが多く、高層ビルのエレベーターや学校の階段、水辺や住宅街も多い。巨石や梁の上で足場を確認しながら降りる自分。下界はただの草原だ。ガラクタが並ぶ展示会場や別荘地のような場所ではグループ行動。バスツアーも見る。多分卒業旅行の記憶だろう。でも私はそこで何をしているんだか? ひとつ確信できるのは”そこで”ふつうに生活していることだ。
たまに今見ている夢はヒントになりそうだから是非憶えていようと思っても、結局断片しか思い出せない。いい夢だったという記憶だけが残っている。
因に今朝見た夢で私は焦っていた。旅行の最中で出発前の荷物整理のシーン。いつの間にか人から預かった物や私物が増えていて大慌て。それはカラフルで大きな額縁だったりオブジェだったりで馴染み無い物ばかりだが、とにかく持ち運ぼうとしていた。到底トランクケースに入りきらない。集合時間から10分が過ぎ、友人らが様子を見に来たところで記憶は途絶えた。
夢から覚めて、いつも同じように感じるのが現実のはっとする静けさ。
夢には密空間らしい音のこもりがある。でもどんな音に包まれていたのかはさっぱりわからない。耳に当てた貝殻の音に近いのかな? 夢の中では意識する事の無いあの騒がしさの謎が知りたい。
夢は受け流す。現実はそうもいかない。
ねんきん特別便が届いた。中の書類を見てムカッ!ときた。
夢も現実も適当ですらないわ!
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