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友人の大事件

2007/11/30

先日夜間教室の終わり頃、阿蘇の友人Mから久々に電話があった。いやぁ、色々大事件があったんだよーと言う。まだ幼い一人娘が入院していたという話もそこそこ、こっちが取り込んでいたので彼女はまた電話するからと、話は前置きで中断した。いったい何事よ?と思うじゃない。それから電話を待つ事1週間音沙汰なし。大して悲壮感は感じられなかったので受け身の体制だったが、”大”事件の続きが気になって伺いを立ててみたわけ。

チャボが・・・
Mの夫は鳥好きだ。愛好家から白1羽黒2羽、いずれもメスの中雛を譲り受けたらしい。(注:チャボは天然記念物指定だよ)ところが、成鳥すると一羽の黒チャボが雄叫びをあげ、黒雌チャボと番い、卵を暖め始めた。もてない白雌チャボもそれに張り合って自分の無精卵も引っ括めて卵を抱き始めたと云う。
だが計算上後4~5日で雛が生まれるという日の朝方、Mが庭に出るとチャボ3羽が皆惨殺されて転がっていた。鶏小屋(夫君自作)の金網は破られ、引きずり出された後もあったようだ。阿蘇の里山だ。まさか狂人の悪戯ではあるまい。かといってイタチ系の小獣の仕業でもないようだった。でも獲物として襲うのなら、何故3羽とも死骸で放置され、12個の卵も無事だったのか? 抱き上げるとチャボたちはまだ体温が感じられ、せめて卵を救わなければという母性のような使命感が宿ったらしい。
そして有精卵らしい卵を選んでホカロンで保温した。そんな不安定な使い捨てカイロ、まるで子供だまし!!な発想。間が悪く、その翌日愛娘が高熱を出して入院したのだが、そんな切迫した状況でも病院(車中)にまで卵たちを持ち込んで2時間置きに転がしていたらしい。もちろん夜中もせっせと。夫君はそんな妻を応援しつつ、夜のテラスで星に願いをかけた。もし卵の命が助かるなら流れ星をどうぞ見せておくれ。で、ひゅーキラッ! だったと語って聞かされる。ったくこの夫妻・・・
信じ難いが、世話の甲斐あって数日後3羽が卵を突き割り、誕生した。現在2羽のヒヨコが順調に育っているとの事。因にヒヨコの大きさは普通のニワトリの雛の半分程で茶色い斑が入っているそう。まるで”鈴カステラ”だと言っていた。人を親と慕って胸に上って来るらしい。餌は虫の缶詰!?そんなのあるんだ・・・
かたみ子チャボたちの成長記録はビデオに撮っているらしいので、すぐに動物もののテレビ番組に投稿する事を勧めた。Mは年齢不詳の美人だし饒舌だ。本人ら出演の再現フィルムが見たい。チャボだって可愛いヒヨコ時代が見たいじゃない。
このネタを早速Mを知る実家の両親に話して聞かせたところ、「それが大事件なの? 主役は娘じゃなくてチャボ。。。平和でいいね」ともっともらしく言う。確かに当事者から遠くなる程、癒しにしかならない話ね。
そして童心と相応のエネルギーがなければ有り得ない物語。彼女の夢見がちな成り行きには毎度驚かされる。(一応もとGデザイナーで人形作家。←怒る?個展までやった事のある先輩ですよ)
Mは、この奇跡のような話、まぁ、みんなに聞かせてやってくれ と言う。 
じゃあ、ヒヨコの画像を送ってよと強請ったが、期待しないで待ってておくれだと! 
私がこの雑記帳にチャボ事件をしたためたことだって半年や1年気付かないのも承知しているさ。

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