今年早春に大苗で購入したボタンが咲いた。
この春何より開花を楽しみにしていたボタン。憧れの花だけど世話する自信はない。品種は二の次。予算内で株だちが良く、丈夫そうで、ピンクの花のラベルが付いた苗を選んだ。
一昨日は夜から本降りの雨だった。ボタンは年に一度、豪華な大輪の花をほぼ同時に咲かせる。
4つの蕾は雄しべが見える位の五分咲きになっていた。長雨で花びらが傷みはしないか? 心配で夜中にビニール傘で雨避けをした。幸い今日の午後には見事に花開き、若い花粉のツンとくる匂いが漂いはじめていた。
花姿は花芯を抱えるようなお椀咲きが理想だったが、この花の品種名「新桃園」は乏しい情報ながら獅子咲き千重であることは確認していた。
オールドローズのようなクウォーター咲きに目を見張る。
園芸書によると、夜は花を閉じ、日に日に色を変えながら花びらを大きくしていくらしい。これから2~3日目が放せない。
実はこのボタン、3月には勢い良く芽を伸ばして8つの丸い蕾を付けていた。しかし植え込んで間もない株に多くの花を咲かせては負担だろうと、勝手判らず悩んだ末にバラの手入れの要領で花芽を半分摘んでしまった。バカバカ!
「ボタンは枝先の花芽を摘むとその時点で葉の成長が止まってしまい、充分に光合成ができず、来年の発芽に大きく影響します。全て咲かせてください。滴花をする場合は蕾が”揉み出し”てから茎を10センチ程切って花瓶で開花を楽しみましょう」
事に及んだ数日後に園芸書を立ち読みした時のショックは未だ続いている。・・・ああ、スープ皿4杯分の大輪の花が。。。そして来年の花芽は・・・?
絵画や彫刻のモデルのように艶やかに咲いたチューリップも見てくだされ。
花の写真て生活感なくてよいですね。
引越し騒動の最中、この小さな想像図が私の癒しだったのです。
人形の話で無くてすみません。